解決事例(任意整理、過払金)

以下の解決事例は、いずれも当事務所で扱った事案をもとにしております。

ただしプライバシー保護の観点から若干の変更を加えています。借金問題は色々な要素があり、色々な解決方法があります。その方ごとに一番良い方法は何かを検討する必要があります。以下では 任意整理(過払金)個人再生破産自営業者・法人 の事案の順でご紹介します。

事例1 任意整理、過払金の回収

相談者Aさん:62歳 女性 主婦 夫と2人暮らし。借金は7社から合計310万円借りています。

Aさんの記憶ではAさんの借金のうち5社は10年以上前からのもので、2社は1年前からのものでした。
そこで任意整理で受任して、業者から取引履歴を取り寄せました。
その結果、Aさんの借金のうち5社は過払でうち4社とは訴訟により過払金を回収して合計470万円が戻りました。
一方残りの2社は合計60万円ほどの残債務が残りましたが、全て回収した過払金から返済しました。

【解説】
平成20年以前から取引が長く続いていた場合には、払いすぎた利息を元本に組み入れて計算し直すと過払いとなり、お金が戻ってくることがあります。これが過払金です。

この事案は平成20年より前の事案です。過払金が生じるのは貸金業者の利息が高かった時期から借りていた場合で、平成12年に貸金業者の利息の上限が約40%から29.2%に引き下げられ、平成22年6月には20%にまで引き下げられたため、それ以降に借入れを始めた方の借金は原則として過払とはなりません。
業者側は過払金返還額の減額を要請してくることが通常ですが、当事務所では原則として過払金は減額せずに 全額回収しています。そのため訴訟をすることが多く、判例集で紹介された事案もいくつかあります。
(判例集には借主の個人名は掲載されません)

事例2 過払金の回収

相談者Bさん:67歳 男性 3人家族 手取り25万円。借金は3社から合計360万円ほどを借りていました。

Bさんは、妻と2人の子供(その後1人は結婚して独立しています)の生活費や学費などのために20年以上前から借り入れと返済を繰り返していました。弁護士に相談したきっかけは「取引が長いので利息を払いすぎていないか。」と考えたからでした。当職が受任して各社から取引履歴を取り寄せたところ、取引は3件とも過払いであることが判明し、訴訟により過払い金を回収して合計570万円が戻りました。

【解説】
この事案も平成20年よりも前のものです。過払い金が生じるのは貸金業者の利息が高かった時期から借りていた事によるもので、平成22年6月以降に借入れを始めた方の借金は原則として過払いとはなりません。過払い金が生じるのは貸金業者の利息が高かった時期から借りていた事によるもので、平成22年以降に借入れを始めた方の借金は原則として過払いとはなりません。

事例3 任意整理、過払金の回収

相談者Cさん:30歳 女性 主婦 3人家族。7社から580万円ほどの借入がありました。

Cさんは、主婦ですが以前働いていたときからの借金の借り入れと返済を繰り返し、結婚した後も借り入れを増やしつつ返済を続けてきたことから、相談に来られたときには、借金は580万円に膨らんでいました。
当職が受任し業者から取引履歴を取り寄せた結果、Mさんの借金のうち2社は過払でした。完済していた別の業者にも過払金があったことから、合計84万円が戻りました。しかし、残り5社に対しては合計約360万円の債務が残りました。Cさんご夫婦とご相談した結果、各債権者と返済期間を5年とする和解をして、毎月6万円の分割払いで返済することとなりました。

【解説】
主婦であるCさんには360万円もの借金を返済することはできない状況でした。このような場合には通常は破産を選択するほかありません。
しかし、CさんもCさんの夫も破産は避けたいとの考えが強く、Cさんの夫の収入も多かったことから、任意整理での返済をすることになりました。

トップへ戻る

ページのトップへ戻る